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猫のご飯 ~あなたの猫は何をどれだけ食べていますか~
投稿日 2017.04.07
最終更新日 2017.04.07
皆さんの猫ちゃんはいつもどんなご飯を食べていますか? ウェットフード・ドライフード、また様々なメーカーや味つけなどお店には非常に多くの種類が売られていますが、どれが猫ちゃんにとっていいご飯なのでしょうか。今おうちの猫ちゃんがどんな食事を食べているのか一緒に見直していきましょう。
まず、猫ちゃんのご飯は「総合栄養食」「一般食」「その他の目的食」に分けられます。おうちにあるご飯はどれにあたるかご存知でしょうか。また、記載されている目的はおうちの猫ちゃんに適切なものでしょうか。
【総合栄養食】 猫ちゃんの毎日の主要な食事を目的とし、そのご飯とお水だけで健康を維持できるような栄養素的にバランスのとれたご飯です。 ペットショップなどで売られているものから動物病院専用の様々な病気に対する療法食まで種類は様々です。子猫から老猫までのライフステージ(年齢)ごとに分かれているのでその猫ちゃんの成長段階に合わせて選んであげましょう。
子猫のご飯 健康で丈夫な体が作られる大切な成長期です。この時期の食事の内容が、健康な猫の一生を左右します。 生後3ヶ月目くらいまで、子猫は急激に成長します。栄養不足で発育不良にならないよう、この時期は十分なエネルギーを確保できる良質の子猫(キトン)用フードを与えましょう。
生後4ヶ月目以降は、成長のスピードが徐々に遅くなるため、必要エネルギー量が減りますので、子猫の食事のエネルギー量を調整する必要があります。 生後4ヶ月目頃、7ヶ月目頃を目安に食事の給与量も変わりますので、子猫用ご飯の給与量表示に従って子猫の食事量を決めていきましょう。まだ成猫のように食事を一度にたくさん食べられるほど、胃が大きくありません、一度にたくさん食べてしまうと吐き戻してしまう場合もあるのでしばらくは1日3~4回を目安に食事を与え、必要な栄養素を満たすようにしましょう。歯も生えた手ですのでドライフードを与える場合はお湯なので少しふやかして与えてあげるといいでしょう。
成猫のご飯 成長過程で一番長い成猫期の食事は、個体差や環境・運動量の違いによって食事の内容や量を変えていく必要があります。太り気味な猫ちゃんや運動量が少ない猫ちゃん用のご飯や、おなかの弱い猫ちゃん用のご飯など、様々な目的で栄養バランスを考えている食事がありますので、参考にしてあげるといいでしょう。
老猫のごはん 高齢化の現れ方も猫ちゃんによって様々ですが、運動量も減り基礎代謝が低下してくる高齢期になると、成猫期に比べて必要なエネルギー量は減少していきます。様々な病気や体の変化が起きてくる時期です。カロリーをコントロールしながら、消化がよく食べやすい食事を与えて健康維持に心がけるようにしましょう。 また、ご飯を食べる量が少なくなったり、今まで食べていたものに興味を示さなくなったりすることもあります。そのような時には高カロリー設計のフードが望ましいでしょう。
【一般食】 副食としても販売されているキャットフードで、いわば「おかず」や「おやつ」にあたるものです。特定の栄養素を補助してあげる働きがあり、ふりかけタイプのものなどがあります。特定の栄養素しか補うことができないので、主食にすることはできません。パッケージにも必ず「総合栄養食と併用してお与えください」という記載がありますので表記を確認してみるとよいでしょう。
【その他目的食】 間食としての位置づけです。間食用のごはんは嗜好性が高いため、猫ちゃんは好んで食べるようですが、欲しがるままにあげていては栄養が偏ってしまいます。1日に必要なカロリー量の10%程度を上限にごほうびとしてあげるようにしましょう。
ウェットフードとドライフード 次にウェットとドライについて、どのような違いがあるかご説明します。
【ドライフード】 水分含有量10%以下で、カリカリした歯ごたえがあります。歯垢がつきにくいともいわれており、重量あたりの栄養価が高いのが特徴です。長期保存が可能というメリットもあります。
【ウェットフード】 水分含有量75%程度で食事と一緒に水分補給をすることができます。風味がよいため猫ちゃんは好んで食べますが、開封後は痛みやすいので一度に食べきれる量のものを選びましょう。また、ダイエットにはウェットフードのほうが効果的だったという報告もあります。
ご飯を選んでいくうえで、猫ちゃんの体に必要な栄養とはなにかを知っておくことは大切です。 動物が健康に体を維持していくために必要な栄養素は、「タンパク質」「脂肪」「炭水化物」「ビタミン」「ミネラル」の5つありますが、完全肉食動物である猫ちゃんは、特に高タンパク、高脂肪を必要としています。これらのバランスは食事によって異なります。パッケージに書いてある栄養素はどんな意味があるのか、ご紹介します。
タンパク質 筋肉、骨、被毛、さまざまな器官など、体の成長や維持に欠かせない栄養素がタンパク質です。タンパク質は、組織の成長・維持の他にエネルギー源にもなります。肉食である猫ちゃんにとって、肉や魚、乳製品に含まれる動物性タンパク質は大切な栄養素であり、一般に人間と比べて5~6倍のタンパク質を必要とします。
脂肪 脂肪はエネルギー源となります。また、健康な皮膚や美しい被毛を保つことにも役立ちます。摂取された脂肪は脂肪酸に分解されますが、この脂肪酸の中には、体内で充分に作り出すことができず、食事から摂らなければならないリノール酸やリノレン酸、アラキドン酸などの必須脂肪酸があります。
ビタミン ビタミンは成長を助けたり、健康な皮膚や被毛の維持、病気に対する抵抗力を高めるなど、さまざまな働きをします。また、ミネラルとの関わりが深く、体内の組織構成を助けます。健康な猫ちゃんはビタミンCを肝臓内で合成することができるので、食事でビタミンCを摂取する必要はありません。しかし、ビタミンA、B1、B2、B6、Dなど、ほとんどのビタミンは体内で合成できないため、食事で補う必要があります。
炭水化物 米や小麦などの穀類に多く含まれる炭水化物は、繊維質と糖質から構成されていて、人では主要なエネルギー源となっています。しかし肉食の猫ちゃんの場合は、タンパク質と脂肪を主要エネルギー源としているので、炭水化物はさほど重要な栄養素ではありません。 また、穀物は猫ちゃんにとって消化のしにくい食べ物となっていて、嘔吐や、軟便の原因ともなります。またアレルギーを引き起こしやすいともいわれています。 グレインフリーフードといわれるものが、穀物が入っていないごはんになります。
いろいろな食事がある中で、嗜好や体の状態に合わせて食事を変更する必要がある場合、いくつかのポイントがあるのでご紹介いたします。 総合栄養食のところで子猫から老猫までステージ「年齢」ごとにご飯があると書きましたが、猫ちゃんは味覚や嗅覚が敏感な動物です。 しかも好みにもこだわりがあるので、突然ご飯変えられると食べなくなってしまうこともあります。慣れないご飯を食べると下痢や嘔吐をする場合もありますので、切り替えは1週間程度を目安に徐々に行っていきましょう。それまで食べさせていたご飯と新しいご飯を別々のお皿に盛り、少しずつそれぞれの割合を変え新しいご飯を増やしていきしょう。 また、1日の食餌量の把握は大切です。少なくても、多すぎても猫ちゃんの健康を損なう恐れがあります。また、与える量は猫ちゃんの体重の変化によって異なります。同じ量を食べていて太ってしまうのであればその量は多めであり、痩せてしまうようであれば少なめと判断して調節するようにしましょう。 現在猫ちゃんのごはんにはたくさんの種類があり、趣向性も様々です。今現在猫ちゃんにあげている食事をよく知ること、栄養面、嗜好性によって、その子にあった食事を見つけてあげることが大切です。毎日食べるものだからこそ、猫ちゃんのもおいしく、且つ健康的な食事を探していきましょう。 当院には栄養に詳しいスタッフがおりますので、是非相談にいらしてくださいね。
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