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愛猫の血液型知っていますか?
投稿日 2017.02.09
最終更新日 2017.02.09
私たちの血液型は大きく分けて4つに分類されますが、猫にも同様に血液型が存在します。 私たちの場合、血液型は遺伝子の優性・劣性で決まるので、それぞれある程度均等に存在しますが、猫の場合は稀な血液型も存在しますので、事前に知っておくと万が一の輸血などで役立ちます。
血液型とは、赤血球の表面抗原のタイプによって血液を分類したものです。 私たちの血液型の分類法は、A型、B型、O型、AB型の4種類がある「ABO式」、さらに特定のRh抗原の有無によって分ける「Rh式」がよく知られていますが、猫の血液型は「猫AB式」で3種類に分類され、「A型」「B型」「AB型」の3つがあり、「O型」は存在しません。
猫の血液型は、父猫と母猫から受け継いだ血液型遺伝子の組み合わせ(遺伝子型)によって決まります。 この組み合わせにより、どの血液型が発現するかが決まるわけですが、猫の血液型はA型が多く、B型はわずか、AB型は存在はするものの非常に発現が少ないことで知られています。 日本では、猫全体の70~80%の割合でA型が出るといわれています。 猫の種類によっても、多少発現の仕方が異なります。日本の在来種、いわゆる雑種のほとんどはA型であり、B型は10%未満、AB型が発現するのは、ごくまれだといわれています。
猫の命を救うために輸血を行わなければならない時があります。 具体的には「貧血を起こした」(骨髄性白血病など)、「大量出血した」(怪我や手術など)、「血小板が減少した」(腫瘍や重度の炎症など)といった時です。 人間の場合と同様、猫に輸血処置を施すときは、事前に血液型をチェックしておく必要があります。 理由は、もし異なる血液型を輸血してしまうと、体内で副反応を示してしまい、逆に愛猫の命を危険にさわしてしまう可能性があるからです。 ・猫の血液型検査 血液型がわからない状態で血液同士を混ぜ合わせると、お互いの血液が赤血球を攻撃しあい、時として重篤な症状を引き起こします。こうした副反応を予防するためには、あらかじめ血液型を調べておくことが重要です。 当院でも猫の血液型検査を行うことができます。 ・副反応のメカニズム 異なる血液型同士を混ぜ合わせると、時に副反応が生じ、赤血球が機能不全に陥ってしまいます。 こうした副反応を発生させている要因は、血液の中に含まれる赤血球、および血漿の特性です。 ☆血液型と血液の成分 A型の血液赤血球上にA抗原があり、血漿中にB抗体がある B型の血液赤血球上にB抗原があり、血漿中にA抗体がある AB型の血液赤血球上にA抗原とB抗原があり、血漿中に抗体はない 血漿中に「B抗体がある」とは、「もし体内にB抗原が入ってきた場合は、それを異物として認識する」という意味です。 逆に血漿中に「A抗体がある」とは、「もし体内にA抗原が入ってきた場合は、それを異物として認識する」ということを意味しています。すなわち、血漿中に「B抗体がある」状態のA型血液と、赤血球に「B抗原」を含むB型血液とを混ぜ合わせてしまうと、双方の抗体がお互いの赤血球を異物として認識し、機能不全になってしまうのです。これが輸血に伴う「凝集」(ぎょうしゅう)と呼ばれる副反応です。 なおこの凝集反応は、A型血液を持つ猫にB型の血液を輸血したときよりも、B型血液を持つ猫にA型の血液を輸血したときの方が重篤な症状を引き起こすといわれています。これはB型血液に含まれるA抗体の方が、より強く抗原に反応するためです。血液を与える側(ドナー)と受ける側(レシピエント)の血液型から見た、理論上の輸血適合性を一覧化すると以下のようになります。
・緊急事態に備えて もし、飼っている愛猫が急なアクシデントや病気になったときに少しでも早く治療ができる。 ・子供を産む場合 B型の母親の初乳をA型の子猫が飲むと赤血球が壊れてしまう恐れがあるのであらかじめ、母親の血液型を調べておくと安心でしょう。 猫の血液型について簡単にお伝えしましたが、実際に猫の輸血は限りある施設の中でしかできていない現状があります。 当院では輸血ドナーを募集しています。一つでも多くの命を救うために、もし献血にご協力いただける方がいましたら、ぜひ当院までご連絡・ご相談頂ければと思います。
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